B年 復活節第4主日 特祷・聖書日課 (白)

復活節第四主日特祷

永遠の契約の血によって良い羊飼い、主イエス・キリストを死人のうちからよみがえらせられた平和の神よ、
どうか、わたしたちをみ旨にかなう者とし、み前に喜ばれるすべての良い業を行わせてくださいますように、
主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン

第1の朗読

使徒言行録 第4章23節から (4・23―37)

さて二人は、釈放されると仲間のところへ行き、祭司長たちや長老たちの言ったことを残らず話した。
これを聞いた人たちは心を一つにし、神に向かって声をあげて言った。
「主よ、あなたは天と地と海と、そして、そこにあるすべてのものを造られた方です。あなたの僕であり、また、わたしたちの父であるダビデの口を通し、あなたは聖霊によってこうお告げになりました。
『なぜ、異邦人は騒ぎ立ち、諸国の民はむなしいことを企てるのか。地上の王たちはこぞって立ち上がり、 指導者たちは団結して、 主とそのメシアに逆らう。』 事実、この都でヘロデとポンティオ・ピラトは、異邦人やイスラエルの民と一緒になって、あなたが油を注がれた聖なる僕イエスに逆らいました。
そして、実現するようにと御手と御心によってあらかじめ定められていたことを、すべて行ったのです。
主よ、今こそ彼らの脅しに目を留め、あなたの僕たちが、思い切って大胆に御言葉を語ることができるようにしてください。
どうか、御手を伸ばし聖なる僕イエスの名によって、病気がいやされ、しるしと不思議な業が行われるようにしてください。」
祈りが終わると、一同の集まっていた場所が揺れ動き、皆、聖霊に満たされて、大胆に神の言葉を語りだした。
信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ち物を自分のものだと言う者はなく、すべてを共有していた。
使徒たちは、大いなる力をもって主イエスの復活を証しし、皆、人々から非常に好意を持たれていた。
信者の中には、一人も貧しい人がいなかった。
土地や家を持っている人が皆、それを売っては代金を持ち寄り、使徒たちの足もとに置き、その金は必要に応じて、おのおのに分配されたからである。
たとえば、レビ族の人で、使徒たちからバルナバ――「慰めの子」という意味――と呼ばれていた、キプロス島生まれのヨセフも、持っていた畑を売り、その代金を持って来て使徒たちの足もとに置いた。  


詩編 100編 

1 世界よ、主に向かって喜びの声を上げ‖ 喜んで主に仕え、歌いながらみ前に進め
2 主こそ神であると知れ、神はわたしたちを造られた‖ わたしたちは神のもの、その民、その牧場の羊
3 感謝して門をくぐり、賛美して中庭に入れ‖ 神 に感謝を献げ、み名をたたえよう
4 主は恵み深く、慈しみは限りなく‖ そのまことは世々に及ぶ


第2の朗読

使徒書 ヨハネの手紙一 第三章一節から (3・1―8)

御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい。 それは、わたしたちが神の子と呼ばれるほどで、事実また、そのとおりです。 世がわたしたちを知らないのは、御父を知らなかったからです。 愛する者たち、わたしたちは、今既に神の子ですが、自分がどのようになるかは、まだ示されていません。 しかし、御子が現れるとき、御子に似た者となるということを知っています。なぜなら、そのとき御子をありのままに見るからです。 御子にこの望みをかけている人は皆、御子が清いように、自分を清めます。 罪を犯す者は皆、法にも背くのです。罪とは、法に背くことです。 あなたがたも知っているように、御子は罪を除くために現れました。御子には罪がありません。 御子の内にいつもいる人は皆、罪を犯しません。罪を犯す者は皆、御子を見たこともなく、知ってもいません。 子たちよ、だれにも惑わされないようにしなさい。 義を行う者は、御子と同じように、正しい人です。 罪を犯す者は悪魔に属します。悪魔は初めから罪を犯しているからです。 悪魔の働きを滅ぼすためにこそ、神の子が現れたのです。


福音書 

ヨハネによる福音書 第10章11節-16節

「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。
羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。――狼は羊を奪い、また追い散らす。――
彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。
わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。
それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。
わたしは羊のために命を捨てる。
わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。その羊をも導かなければならない。その羊もわたしの声を聞き分ける。
こうして、羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。」



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