B年 復活節第5主日 特祷・聖書日課 (白)

復活節第五主日特祷

全能の神よ、あなたをまことに知ることは、永遠の命に至る道です。
どうかわたしたちが、み子イエス・キリストは道であり、真理であり、命であることを深く知ってみ跡に従い、
永遠の命に至る道を絶えず進むことができますように、
主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン

第1の朗読

使徒言行録 第8章26節から

さて、主の天使はフィリポに、「ここをたって南に向かい、エルサレムからガザへ下る道に行け」と言った。
そこは寂しい道である。
フィリポはすぐ出かけて行った。
折から、エチオピアの女王カンダケの高官で、女王の全財産の管理をしていたエチオピア人の宦官が、エルサレムに礼拝に来て、帰る途中であった。
彼は、馬車に乗って預言者イザヤの書を朗読していた。
すると、〝霊〟がフィリポに、「追いかけて、あの馬車と一緒に行け」と言った。
フィリポが走り寄ると、預言者イザヤの書を朗読しているのが聞こえたので、「読んでいることがお分かりになりますか」と言った。
宦官は、「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう」と言い、馬車に乗ってそばに座るようにフィリポに頼んだ。
彼が朗読していた聖書の個所はこれである。
 「彼は、羊のように屠り場に引かれて行った。
 毛を刈る者の前で黙している小羊のように、
 口を開かない。
 卑しめられて、その裁きも行われなかった。
 だれが、その子孫について語れるだろう。
 彼の命は地上から取り去られるからだ。」
宦官はフィリポに言った。
「どうぞ教えてください。預言者は、だれについてこう言っているのでしょうか。自分についてですか。だれかほかの人についてですか。」
そこで、フィリポは口を開き、聖書のこの個所から説きおこして、イエスについて福音を告げ知らせた。
道を進んで行くうちに、彼らは水のある所に来た。
宦官は言った。「ここに水があります。洗礼を受けるのに、何か妨げがあるでしょうか。」
そして、車を止めさせた。
フィリポと宦官は二人とも水の中に入って行き、フィリポは宦官に洗礼を授けた。
彼らが水の中から上がると、主の霊がフィリポを連れ去った。
宦官はもはやフィリポの姿を見なかったが、喜びにあふれて旅を続けた。
フィリポはアゾトに姿を現した。
そして、すべての町を巡りながら福音を告げ知らせ、カイサリアまで行った。


詩編 66:1-8編 

1 全地よ、神に向かって喜びの声を上げよ‖ み名の栄 えをほめ歌い、その栄光を賛美せよ
2 神に向かって言え、「あなたのみ業は恐るべきもの‖ 敵も偉大なみ力にひざをかがめる
3 全地はあなたを伏し拝み‖ み名をたたえて喜び歌う」
4 来て、神のみ業を仰ぎ見よ‖ 人びとに行われた恐るべきみ業を
5 神は海を陸に変え、人は川の中を歩いて渡った‖ 彼らは神のみ業を感謝して喜んだ
6 神は力を現してとこしえに治め‖ 諸国に目を注ぎ、逆らう者を高ぶらせない
7 すべての民よ、わたしたちの神をたたえ‖ 賛美の声を響かせよ
8 神はわたしたちに命を与え‖ 足を揺るぎなく支えられる


第2の朗読

使徒書 ヨハネの手紙一 第3章18節から

子たちよ、言葉や口先だけではなく、行いをもって誠実に愛し合おう。
これによって、わたしたちは自分が真理に属していることを知り、神の御前で安心できます。
心に責められることがあろうとも。
神は、わたしたちの心よりも大きく、すべてをご存じだからです。
愛する者たち、わたしたちは心に責められることがなければ、神の御前で確信を持つことができ、神に願うことは何でもかなえられます。
わたしたちが神の掟を守り、御心に適うことを行っているからです。
その掟とは、神の子イエス・キリストの名を信じ、この方がわたしたちに命じられたように、互いに愛し合うことです。
神の掟を守る人は、神の内にいつもとどまり、神もその人の内にとどまってくださいます。
神がわたしたちの内にとどまってくださることは、神が与えてくださった〝霊〟によって分かります。


福音書 

ヨハネによる福音書 第14章15節から

「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る。わたしは父にお願いしよう。
父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。
この方は、真理の霊である。
世は、この霊を見ようとも知ろうともしないので、受け入れることができない。
しかし、あなたがたはこの霊を知っている。
この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいるからである。
わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る。
しばらくすると、世はもうわたしを見なくなるが、あなたがたはわたしを見る。
わたしが生きているので、あなたがたも生きることになる。
かの日には、わたしが父の内におり、あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいることが、あなたがたに分かる。
わたしの掟を受け入れ、それを守る人は、わたしを愛する者である。
わたしを愛する人は、わたしの父に愛される。
わたしもその人を愛して、その人にわたし自身を現す。」



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