B年 聖霊降臨後第2主日(特定5)特祷・聖書日課

聖霊降臨後第2主日

全能の神よ、どうかこの世界がみ摂理のもとに安らかに治められ、
主の公会がいつも喜びに溢れ、信頼と穏やかな心をもって、
あなたに仕えることができますように、
主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン

第1の朗読

創世記記第3章8節から

その日、風の吹くころ、主なる神が園の中を歩く音が聞こえてきた。
アダムと女が、主なる神の顔を避けて、園の木の間に隠れると、
主なる神はアダムを呼ばれた。
「どこにいるのか。」
彼は答えた。
「あなたの足音が園の中に聞こえたので、恐ろしくなり、隠れております。わたしは裸ですから。」
神は言われた。
「お前が裸であることを誰が告げたのか。取って食べるなと命じた木から食べたのか。」
アダムは答えた。
「あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、木から取って与えたので、食べました。」
主なる神は女に向かって言われた。
「何ということをしたのか。」
女は答えた。
「蛇がだましたので、食べてしまいました。」
主なる神は、蛇に向かって言われた。
「このようなことをしたお前は、あらゆる家畜、あらゆる野の獣の中で呪われるものとなった。
お前は、生涯這いまわり、塵を食らう。
お前と女、お前の子孫と女の子孫の間に、わたしは敵意を置く。
彼はお前の頭を砕き、お前は彼のかかとを砕く。」
神は女に向かって言われた。
「お前のはらみの苦しみを大きなものにする。お前は、苦しんで子を産む。お前は男を求め、彼はお前を支配する。」
神はアダムに向かって言われた。
「お前は女の声に従い、取って食べるなと命じた木から食べた。
お前のゆえに、土は呪われるものとなった。
お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。
お前に対して、土は茨とあざみを生えいでさせる、野の草を食べようとするお前に。
お前は顔に汗を流してパンを得る、土に返るときまで。
お前がそこから取られた土に。塵にすぎないお前は塵に返る。」
アダムは女をエバ(命)と名付けた。
彼女がすべて命あるものの母となったからである。
主なる神は、アダムと女に皮の衣を作って着せられた。


詩編 130編 

主よ、深い淵からあなたに叫び‖ 嘆き祈るわたしの声を聞いてください 主よ、あなたが目を留められるなら‖ 主よ、だれがあなたの前に立ちえよう しかし、あなたの赦しのために‖ 人はあなたを畏れかしこむ わたしは主を待ち望む、わたしの魂は待ち望む‖ わたしはみ言葉に寄り頼む 夜回りが暁を待ち望むにもまして‖ わたしの魂は主を待ち望む イスラエルよ、主に寄り頼め‖ 主は豊かな贖いに満ち、慈しみ深い 神は、すべての罪から‖ イスラエルを救われる


第2の朗読

使徒書 コリントの信徒への手紙二 第4章13節から

「わたしは信じた。それで、わたしは語った」と書いてあるとおり、
それと同じ信仰の霊を持っているので、わたしたちも信じ、それだからこそ語ってもいます。
主イエスを復活させた神が、イエスと共にわたしたちをも復活させ、
あなたがたと一緒に御前に立たせてくださると、わたしたちは知っています。
すべてこれらのことは、あなたがたのためであり、多くの人々が豊かに恵みを受け、
感謝の念に満ちて神に栄光を帰すようになるためです。
だから、わたしたちは落胆しません。
たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます。
わたしたちの一時の軽い艱難は、比べものにならないほど重みのある永遠の栄光をもたらしてくれます。
わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。
見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。


福音書 

マルコによる福音書 第3章20節から

イエスが家に帰られると、群衆がまた集まって来て、一同は食事をする暇もないほどであった。   身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。   「あの男は気が変になっている」と言われていたからである。   エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取りつかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言っていた。   そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、たとえを用いて語られた。   「どうして、サタンがサタンを追い出せよう。国が内輪で争えば、その国は成り立たない。   家が内輪で争えば、その家は成り立たない。同じように、サタンが内輪もめして争えば、立ち行かず、滅びてしまう。   また、まず強い人を縛り上げなければ、だれも、その人の家に押し入って、家財道具を奪い取ることはできない。   まず縛ってから、その家を略奪するものだ。   はっきり言っておく。   人の子らが犯す罪やどんな冒涜の言葉も、すべて赦される。しかし、聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う。」   イエスがこう言われたのは、「彼は汚れた霊に取りつかれている」と人々が言っていたからである。   イエスの母と兄弟たちが来て外に立ち、人をやってイエスを呼ばせた。   大勢の人が、イエスの周りに座っていた。   「御覧なさい。母上と兄弟姉妹がたが外であなたを捜しておられます」と知らされると、   イエスは、「わたしの母、わたしの兄弟とはだれか」と答え、周りに座っている人々を見回して言われた。   「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。35神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。」      



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