B年 聖霊降臨後第15主日(特定18)特祷・聖書日課

聖霊降臨後第15主日

主よ、どうか主の民に世と肉と悪魔との誘惑に打ち勝つ恵みを与え、
清い心と思いをもって、唯一の神に従うことができますように、
主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン

第1の朗読

イザヤ書第35章4節から

心おののく人々に言え。
「雄々しくあれ、恐れるな。
 見よ、あなたたちの神を。
 敵を打ち、悪に報いる神が来られる。
 神は来て、あなたたちを救われる。」
そのとき、見えない人の目が開き
 聞こえない人の耳が開く。
そのとき
 歩けなかった人が鹿のように躍り上がる。
 口の利けなかった人が喜び歌う。
 荒れ野に水が湧きいで
 荒れ地に川が流れる。
熱した砂地は湖となり
 乾いた地は水の湧くところとなる。


詩編 146編5節-10節 

五 ヤコブの神を助けとし‖ 主に希望をかける人は幸せ
六 神は天と地を造り、海とその中のあらゆるものを形造り‖ とこしえにまことを示された
七 虐げられた人のために審きを行い‖ 飢え渇く人にパンを恵み、捕らわれ人を解放される
八 主は見えない人の目を開き‖ 卑しめられている人を高め、正しい人を愛される
九 主は他国から来ている人を守り‖ 身よりのない子供とやもめを支え、悪人の企てを砕かれる
一〇 主はとこしえに治められる‖ シオンの神は世々に、ハレルヤ


第2の朗読

ヤコブの手紙 第1章17節から

良い贈り物、完全な賜物はみな、上から、光の源である御父から来るのです。
御父には、移り変わりも、天体の動きにつれて生ずる陰もありません。
御父は、御心のままに、真理の言葉によってわたしたちを生んでくださいました。
それは、わたしたちを、いわば造られたものの初穂となさるためです。
わたしの愛する兄弟たち、よくわきまえていなさい。
だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。
人の怒りは神の義を実現しないからです。
だから、あらゆる汚れやあふれるほどの悪を素直に捨て去り、心に植え付けられた御言葉を受け入れなさい。
この御言葉は、あなたがたの魂を救うことができます。
御言葉を行う人になりなさい。
自分を欺いて、聞くだけで終わる者になってはいけません。
御言葉を聞くだけで行わない者がいれば、その人は生まれつきの顔を鏡に映して眺める人に似ています。
鏡に映った自分の姿を眺めても、立ち去ると、それがどのようであったか、すぐに忘れてしまいます。
しかし、自由をもたらす完全な律法を一心に見つめ、これを守る人は、聞いて忘れてしまう人ではなく、行う人です。
このような人は、その行いによって幸せになります。
自分は信心深い者だと思っても、舌を制することができず、自分の心を欺くならば、そのような人の信心は無意味です。
みなしごや、やもめが困っているときに世話をし、世の汚れに染まらないように自分を守ること、これこそ父である神の御前に清く汚れのない信心です。


福音書 

マルコによる福音書 第7章31節から

それからまた、イエスはティルスの地方を去り、シドンを経てデカポリス地方を通り抜け、ガリラヤ湖へやって来られた。
人々は耳が聞こえず舌の回らない人を連れて来て、その上に手を置いてくださるようにと願った。
そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差し入れ、それから唾をつけてその舌に触れられた。
そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と言われた。
これは、「開け」という意味である。
すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきり話すことができるようになった。
イエスは人々に、だれにもこのことを話してはいけない、と口止めをされた。
しかし、イエスが口止めをされればされるほど、人々はかえってますます言い広めた。
そして、すっかり驚いて言った。
「この方のなさったことはすべて、すばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてくださる。」



ホームへ戻る