B年 聖霊降臨後第8主日(特定11)特祷・聖書日課

聖霊降臨後第8主日

恵みと憐れみを賜るとき、殊に全能を現される神よ、
豊かな慈しみをわたしたちに与え、あなたが約束されたものを目指して走り、
ついに天の宝にあずかる者としてください。
主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン

第1の朗読

イザヤ書第57章14節から

盛り上げよ、土を盛り上げて道を備えよ。
 わたしの民の道からつまずきとなる物を除け。
高く、あがめられて、永遠にいまし
 その名を聖と唱えられる方がこう言われる。
 わたしは、高く、聖なる所に住み
 打ち砕かれて、へりくだる霊の人と共にあり
 へりくだる霊の人に命を得させ
 打ち砕かれた心の人に命を得させる。
わたしは、とこしえに責めるものではない。
 永遠に怒りを燃やすものでもない。
霊がわたしの前で弱り果てることがないように
 わたしの造った命ある者が。
貪欲な彼の罪をわたしは怒り
 彼を打ち、怒って姿を隠した。
 彼は背き続け、心のままに歩んだ。
わたしは彼の道を見た。
 わたしは彼をいやし、休ませ
 慰めをもって彼を回復させよう。
 民のうちの嘆く人々のために
わたしは唇の実りを創造し、与えよう。
 平和、平和、遠くにいる者にも近くにいる者にも。
 わたしは彼をいやす、と主は言われる。
神に逆らう者は巻き上がる海のようで
 静めることはできない。
 その水は泥や土を巻き上げる。
神に逆らう者に平和はないと
 わたしの神は言われる。


詩編 22編23節-31節 

主を畏れる者は神をたたえ、ヤコブの子孫はみな主をほめよ‖ イスラエルの子孫はみな神を畏れよ
神は悩む人の苦しみを軽んぜず、いとわれず‖ 顔を背けることなく、その叫びを聞き入れられた
神の恵みによって、民の集いで賛美を献げ‖ 神を畏れる人びとの前で、わたしは誓いを果たす
貧しい人は糧に恵まれ、神を求める人は主をたたえる‖ いつまでもあなたがたの心は生きるように
遠く地の果てまで、すべての者が主に立ち帰り‖ 諸国の民は神の前にひざをかがめる
わたしたちの国は主のもの‖ 神は諸国を治められる
地の中に眠っている者もみな主をあがめ‖ 塵に帰る者も皆み前にひれ伏す
わたしは神のために生き、子孫は神に仕える‖ 彼らは主のことを次の世代に語り継ぎ
後から生まれてくる民に‖ 神のみ業、その救いを告げ知らせる


第2の朗読

使徒書 エフェソの信徒への手紙 第2章11節から

だから、心に留めておきなさい。
あなたがたは以前には肉によれば異邦人であり、いわゆる手による割礼を身に受けている人々からは、割礼のない者と呼ばれていました。
また、そのころは、キリストとかかわりなく、イスラエルの民に属さず、約束を含む契約と関係なく、この世の中で希望を持たず、神を知らずに生きていました。
しかしあなたがたは、以前は遠く離れていたが、今や、キリスト・イエスにおいて、キリストの血によって近い者となったのです。
実に、キリストはわたしたちの平和であります。
二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。
こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、
十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。
キリストはおいでになり、遠く離れているあなたがたにも、また、近くにいる人々にも、平和の福音を告げ知らせられました。
それで、このキリストによってわたしたち両方の者が一つの霊に結ばれて、御父に近づくことができるのです。
従って、あなたがたはもはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、
神の家族であり、使徒や預言者という土台の上に建てられています。
そのかなめ石はキリスト・イエス御自身であり、キリストにおいて、この建物全体は組み合わされて成長し、主における聖なる神殿となります。
キリストにおいて、あなたがたも共に建てられ、霊の働きによって神の住まいとなるのです。


福音書 

マルコによる福音書 第6章30節から

さて、使徒たちはイエスのところに集まって来て、自分たちが行ったことや教えたことを残らず報告した。
イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」と言われた。
出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである。
そこで、一同は舟に乗って、自分たちだけで人里離れた所へ行った。
ところが、多くの人々は彼らが出かけて行くのを見て、それと気づき、すべての町からそこへ一斉に駆けつけ、彼らより先に着いた。
イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。
そのうち、時もだいぶたったので、弟子たちがイエスのそばに来て言った。
「ここは人里離れた所で、時間もだいぶたちました。人々を解散させてください。そうすれば、自分で周りの里や村へ、何か食べる物を買いに行くでしょう。」
これに対してイエスは、
「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」とお答えになった。
弟子たちは、「わたしたちが二百デナリオンものパンを買って来て、みんなに食べさせるのですか」と言った。
イエスは言われた。「パンは幾つあるのか。見て来なさい。」
弟子たちは確かめて来て、言った。 「五つあります。それに魚が二匹です。」
そこで、イエスは弟子たちに、皆を組に分けて、青草の上に座らせるようにお命じになった。
人々は、百人、五十人ずつまとまって腰を下ろした。
イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて、弟子たちに渡しては配らせ、二匹の魚も皆に分配された。
すべての人が食べて満腹した。
そして、パンの屑と魚の残りを集めると、十二の篭にいっぱいになった。
パンを食べた人は男が五千人であった。



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