A年 復活節第6主日 特祷・聖書日課(白)

復活節第六主日特祷

全能の神よ、罪人の制御できない心を治められる方はあなたのほかにはありません。
どうかわたしたちに、主の戒めを喜び、主の約束を慕う恵みを与え、移り変わりの多いこの世において、常に心を変わることのない喜びに置くことができますように、主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン


第1の朗読

使徒言行録 第17章22節から

パウロは、アレオパゴスの真ん中に立って言った。
「アテネの皆さん、あらゆる点においてあなたがたが信仰のあつい方であることを、わたしは認めます。
道を歩きながら、あなたがたが拝むいろいろなものを見ていると、『知られざる神に』と刻まれている祭壇さえ見つけたからです。
それで、あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう。
世界とその中の万物とを造られた神が、その方です。この神は天地の主ですから、手で造った神殿などにはお住みになりません。
また、何か足りないことでもあるかのように、人の手によって仕えてもらう必要もありません。
すべての人に命と息と、その他すべてのものを与えてくださるのは、この神だからです。
神は、一人の人からすべての民族を造り出して、地上の至るところに住まわせ、季節を決め、彼らの居住地の境界をお決めになりました。
これは、人に神を求めさせるためであり、また、彼らが探し求めさえすれば、神を見いだすことができるようにということなのです。
実際、神はわたしたち一人一人から遠く離れてはおられません。皆さんのうちのある詩人たちも、
『我らは神の中に生き、動き、存在する』
『我らもその子孫である』と、
言っているとおりです。わたしたちは神の子孫なのですから、神である方を、人間の技や考えで造った金、銀、石などの像と同じものと考えてはなりません。
さて、神はこのような無知な時代を、大目に見てくださいましたが、今はどこにいる人でも皆悔い改めるようにと、命じておられます。
それは、先にお選びになった一人の方によって、この世を正しく裁く日をお決めになったからです。
神はこの方を死者の中から復活させて、すべての人にそのことの確証をお与えになったのです。」


詩編 148編7節―14節

7 地において、主をたたえよ‖ 海とそこに住むものよ、主をたたえよ
8 稲妻とあられ、雪と霜よ、主をたたえよ‖ み言葉を成し遂げる嵐よ、主をたたえよ
9 山と丘よ、主をたたえよ‖ 実を結ぶ木、すべての杉よ、主をたたえよ
10 野の獣、すべての家畜よ、主をたたえよ‖ 地をはうもの、翼ある鳥よ、主をたたえよ
11 地を治める王、すべての民よ、主をたたえよ‖ すべての支配者、裁き人よ、主をたたえよ
12 若者とおとめたちよ、主をたたえよ‖ 年老いた者、子供たちよ、主をたたえよ
13 すべての者よ、主のみ名をたたえよ‖ み名のみがあがめられ、その栄光は天地を覆う
14 神は、その民の角を上げられた‖ すべての忠実な僕たち、イスラエルの子らは賛美の声を上げる、ハレルヤ


第2の朗読

ペトロの手紙 一 第3章8節から

終わりに、皆心を一つに、同情し合い、兄弟を愛し、憐れみ深く、謙虚になりなさい。
悪をもって悪に、侮辱をもって侮辱に報いてはなりません。かえって祝福を祈りなさい。
祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです。
「命を愛し、幸せな日々を過ごしたい人は、舌を制して、悪を言わず、唇を閉じて、偽りを語らず、悪から遠ざかり、善を行い、
平和を願って、これを追い求めよ。主の目は正しい者に注がれ、
主の耳は彼らの祈りに傾けられる。主の顔は悪事を働く者に対して向けられる。」
もし、善いことに熱心であるなら、だれがあなたがたに害を加えるでしょう。
しかし、義のために苦しみを受けるのであれば、幸いです。
人々を恐れたり、心を乱したりしてはいけません。心の中でキリストを主とあがめなさい。
あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。
それも、穏やかに、敬意をもって、正しい良心で、弁明するようにしなさい。
そうすれば、キリストに結ばれたあなたがたの善い生活をののしる者たちは、悪口を言ったことで恥じ入るようになるのです。
神の御心によるのであれば、善を行って苦しむ方が、悪を行って苦しむよりはよい。
キリストも、罪のためにただ一度苦しまれました。正しい方が、正しくない者たちのために苦しまれたのです。
あなたがたを神のもとへ導くためです。キリストは、肉では死に渡されましたが、霊では生きる者とされたのです。


福音書  

ヨハネによる福音書第15章1節以下

「わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫である。わたしにつながっていながら、実を結ばない枝はみな、父が取り除かれる。
しかし、実を結ぶものはみな、いよいよ豊かに実を結ぶように手入れをなさる。
わたしの話した言葉によって、あなたがたは既に清くなっている。わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。
ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。
わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。
わたしにつながっていない人がいれば、枝のように外に投げ捨てられて枯れる。
そして、集められ、火に投げ入れられて焼かれてしまう。あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたがたの内にいつもあるならば、望むものを何でも願いなさい。
そうすればかなえられる。あなたがたが豊かに実を結び、わたしの弟子となるなら、それによって、わたしの父は栄光をお受けになる。



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