B年 聖霊降臨後第20主日(特定23)特祷・聖書日課

聖霊降臨後第20主日

わたしたちの避けどころ、力であり、また信仰の源である神よ、
どうか主の教会が信仰をもって献げる祈りに耳を傾け、真心をもって願い求めることをかなえてください。
主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン

第1の朗読

アモス書第5章6節から

主を求めよ、そして生きよ。
さもないと主は火のように
ヨセフの家に襲いかかり
火が燃え盛っても
ベテルのためにその火を消す者はない。
裁きを苦よもぎに変え
正しいことを地に投げ捨てる者よ。
彼らは町の門で訴えを公平に扱う者を憎み
真実を語る者を嫌う。
お前たちは弱い者を踏みつけ
彼らから穀物の貢納を取り立てるゆえ
切り石の家を建てても
そこに住むことはできない。
見事なぶどう畑を作っても
その酒を飲むことはできない。
お前たちの咎がどれほど多いか
その罪がどれほど重いか、わたしは知っている。
お前たちは正しい者に敵対し、賄賂を取り
町の門で貧しい者の訴えを退けている。
それゆえ、知恵ある者はこの時代に沈黙する。
まことに、これは悪い時代だ。
善を求めよ、悪を求めるな
お前たちが生きることができるために。
そうすれば、お前たちが言うように
万軍の神なる主は
お前たちと共にいてくださるだろう。
悪を憎み、善を愛せよ
また、町の門で正義を貫け。
あるいは、万軍の神なる主が
ヨセフの残りの者を
憐れんでくださることもあろう。


詩編 90編1節〜8節、12節 

1, 主よ、あなたは世々にわたって‖ わたしたちの住みか
2, 山が生まれず、地と世界が造られる前から‖ 永遠から永遠にあなたは神
3, あなたは人に「元に戻れ」と仰せになり‖ 人は塵に戻される
4, あなたの目には千年も、過ぎ去った昨日のよう‖ 夜回りの一時に過ぎない
5, あなたは人を夢のように消し去る‖ 人は朝ごとに生え変わる草のよう
6, 朝には萌え出て花を開くが‖ 夕べにはしおれて枯れる
7, わたしたちはあなたの怒りに焼き尽くされ‖ 激しい憤りに恐れおののく
8, あなたはわたしたちのとがをみ前に置き‖ 隠れた罪をみ顔の光であらわにされる
12, 残された日々を数えることを教え‖ 知恵の心を与えてください


第2の朗読

ヘブライ人への手紙 第3章1節から

だから、天の召しにあずかっている聖なる兄弟たち、わたしたちが公に言い表している使者であり、大祭司であるイエスのことを考えなさい。
モーセが神の家全体の中で忠実であったように、イエスは、御自身を立てた方に忠実であられました。
家を建てる人が家そのものよりも尊ばれるように、イエスはモーセより大きな栄光を受けるにふさわしい者とされました。
どんな家でもだれかが造るわけです。
万物を造られたのは神なのです。
さて、モーセは将来語られるはずのことを証しするために、仕える者として神の家全体の中で忠実でしたが、
キリストは御子として神の家を忠実に治められるのです。
もし確信と希望に満ちた誇りとを持ち続けるならば、わたしたちこそ神の家なのです。


福音書 

マルコによる福音書 第10章17節から

イエスが旅に出ようとされると、ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ねた。
「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」
イエスは言われた。
「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりのほかに、善い者はだれもいない。
『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、奪い取るな、父母を敬え』という掟をあなたは知っているはずだ。」
すると彼は、「先生、そういうことはみな、子供の時から守ってきました」と言った。
イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。
「あなたに欠けているものが一つある。行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。
そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」
その人はこの言葉に気を落とし、悲しみながら立ち去った。
たくさんの財産を持っていたからである。
イエスは弟子たちを見回して言われた。
「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。」
弟子たちはこの言葉を聞いて驚いた。イエスは更に言葉を続けられた。
「子たちよ、神の国に入るのは、なんと難しいことか。金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」
弟子たちはますます驚いて、「それでは、だれが救われるのだろうか」と互いに言った。
イエスは彼らを見つめて言われた。
「人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ。」



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