B年 聖霊降臨後第18主日(特定21)特祷・聖書日課

聖霊降臨後第18主日

憐れみ深い主よ、どうかみ民を赦し、平安を与え、その罪をことごとく清め、穏やかな心をもって主に仕えさせてください。
主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン

第1の朗読

民数記第11章4節から

民に加わっていた雑多な他国人は飢えと渇きを訴え、イスラエルの人々も再び泣き言を言った。
「誰か肉を食べさせてくれないものか。エジプトでは魚をただで食べていたし、きゅうりやメロン、葱や玉葱やにんにくが忘れられない。
今では、わたしたちの唾は干上がり、どこを見回してもマナばかりで、何もない。」
モーセは、民がどの家族もそれぞれの天幕の入り口で泣き言を言っているのを聞いた。
主が激しく憤られたので、モーセは苦しんだ。
モーセは主に言った。
「あなたは、なぜ、僕を苦しめられるのですか。なぜわたしはあなたの恵みを得ることなく、この民すべてを重荷として負わされねばならないのですか。
わたしがこの民すべてをはらみ、わたしが彼らを生んだのでしょうか。
あなたはわたしに、乳母が乳飲み子を抱くように彼らを胸に抱き、あなたが先祖に誓われた土地に連れて行けと言われます。
この民すべてに食べさせる肉をどこで見つければよいのでしょうか。
彼らはわたしに泣き言を言い、肉を食べさせよと言うのです。
わたし一人では、とてもこの民すべてを負うことはできません。わたしには重すぎます。
どうしてもこのようになさりたいなら、どうかむしろ、殺してください。
あなたの恵みを得ているのであれば、どうかわたしを苦しみに遭わせないでください。」
主はモーセに言われた。
「イスラエルの長老たちのうちから、あなたが、民の長老およびその役人として認めうる者を七十人集め、臨在の幕屋に連れて来てあなたの傍らに立たせなさい。」
モーセは出て行って、主の言葉を民に告げた。
彼は民の長老の中から七十人を集め、幕屋の周りに立たせた。
主は雲のうちにあって降り、モーセに語られ、モーセに授けられている霊の一部を取って、七十人の長老にも授けられた。
霊が彼らの上にとどまると、彼らは預言状態になったが、続くことはなかった。
宿営に残っていた人が二人あった。一人はエルダド、もう一人はメダドといい、長老の中に加えられていたが、まだ幕屋には出かけていなかった。
霊が彼らの上にもとどまり、彼らは宿営で預言状態になった。
一人の若者がモーセのもとに走って行き、エルダドとメダドが宿営で預言状態になっていると告げた。
若いころからモーセの従者であったヌンの子ヨシュアは、「わが主モーセよ、やめさせてください」と言った。
モーセは彼に言った。
「あなたはわたしのためを思ってねたむ心を起こしているのか。わたしは、主が霊を授けて、主の民すべてが預言者になればよいと切望しているのだ。」


詩編 19編7-14 

7, 主の教えは完全で、魂を生き返らせ‖ 主の諭しは変わらず、心に知恵を与える
8, 主の定めは正しく、心を喜ばせ‖ 主のみ旨は清く、目を開く
9, 主の言葉は混じりけなくとこしえに続き‖ 主の審きは真実ですべて正しい
10, 金よりもどんな純金よりもすばらしく‖ 蜜よりも、蜂の巣のしたたりよりも甘い
11, あなたの僕はこれに教えられ‖ それを守って大きな報いを受ける
12, だれが自分の過ちを悟り得よう‖ 知らずに犯した過ちから清めてください
13, あなたの僕をおごりから引き離し、その支配に陥らぬようにしてください‖ わたしが汚れることなく、大きなとがを避けることができますように
14, 主よ、わたしの岩、わたしの贖い主‖ わたしの言葉と思いがみ心にかないますように


第2の朗読

ヤコブの手紙 第4章7節から

だから、神に服従し、悪魔に反抗しなさい。
そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げて行きます。
神に近づきなさい。そうすれば、神は近づいてくださいます。
罪人たち、手を清めなさい。心の定まらない者たち、心を清めなさい。
悲しみ、嘆き、泣きなさい。笑いを悲しみに変え、喜びを愁いに変えなさい。
主の前にへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高めてくださいます。
兄弟たち、悪口を言い合ってはなりません。
兄弟の悪口を言ったり、自分の兄弟を裁いたりする者は、律法の悪口を言い、律法を裁くことになります。
もし律法を裁くなら、律法の実践者ではなくて、裁き手です。
律法を定め、裁きを行う方は、おひとりだけです。
この方が、救うことも滅ぼすこともおできになるのです。
隣人を裁くあなたは、いったい何者なのですか。


福音書 

マルコによる福音書 第9章38節から

ヨハネがイエスに言った。
「先生、お名前を使って悪霊を追い出している者を見ましたが、わたしたちに従わないので、やめさせようとしました。」
イエスは言われた。
「やめさせてはならない。わたしの名を使って奇跡を行い、そのすぐ後で、わたしの悪口は言えまい。
わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである。
はっきり言っておく。
キリストの弟子だという理由で、あなたがたに一杯の水を飲ませてくれる者は、必ずその報いを受ける。」
「わたしを信じるこれらの小さな者の一人をつまずかせる者は、大きな石臼を首に懸けられて、海に投げ込まれてしまう方がはるかによい。
もし片方の手があなたをつまずかせるなら、切り捨ててしまいなさい。両手がそろったまま地獄の消えない火の中に落ちるよりは、片手になっても命にあずかる方がよい。
もし片方の足があなたをつまずかせるなら、切り捨ててしまいなさい。両足がそろったままで地獄に投げ込まれるよりは、片足になっても命にあずかる方がよい。
もし片方の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出しなさい。両方の目がそろったまま地獄に投げ込まれるよりは、一つの目になっても神の国に入る方がよい。
地獄では蛆が尽きることも、火が消えることもない。



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