オーガスチンのまなざし 神のおとすれ2022年9月号より

『神戸バイブル・ハウス創立20周年』

「主教さん、来年4月15日(土)、バイブル・ハウスの20周年記念礼拝が、お隣の神戸栄光教会であって、説教者に大阪のカトリック教会、前田万葉枢機卿が来られます。その開会のお祈りをしてもらえませんか」と瀬山会治司祭から依頼を受けました。教区のために一生懸命働いてくれている同司祭からの依頼です。「わかりました」と答えますと、「ついでに理事もお願いします。聖公会の主教が入っていないと格好がつきません」とのこと、これも引き受けることになり、6月の理事会、社員総会に出席し、理事に就任しました。

バイブル・ハウスは1904年から39年まで中央区京町で活動していましたが、戦争によって閉鎖されていました。戦後、再建期待する声が上がっていたものの実現できないままでした。

2001年5月にそごう神戸店を会場に「2001年神戸聖書展」が開かれ、大会会長を古本純一郎主教が担われました。聖書展は、6日間で2万人を超える入場者があり、成功裏に終わりました。その時に培われた組織と人脈を生かし、また集められた聖書の数々を常備しようということになり、2年後の2003年3月に現在のバイブル・ハウスが発足しました。

ハウスの基本理念の中に「人類の歴史的遺産である死海写本の断片や、印刷機などの展示を通して、国際交流を深め、文化事業として、推進していきたい」とあります。

微力ながら奉仕して参ります。

(神戸教区主教)