オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2018.3月号より

オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2018.3月号より

主教就任後、四か月が経ちました。力不足を感じますが多くの人たちの助けを頂き、前に進むことが出来ます。
教務局長の小南晃司祭から「主教さんの思いを伝えるのなら神のおとずれに書かれるのがいいのでは」と勧められ今回から書くことにしました。
 神様はこの世界、私たちの周りで働いておられます。その働きを見つけて、皆さんと分かち合う、そういうコラムにしたい、という思いを持ちました。そこで広島復活教会の信徒さんに相談すると、こんな素敵なタイトルとカットが出来てきました。主教としての働きの中で、神様の働きや恵みをみなさんと分かち合えたらと思います。

オーガスチンって誰?
私の洗礼名は、ヒッポのオーガスチンです。カンタベリーのオーガスチンと区別して「ヒッポ」という北アフリカの都市の名前が付けられる四・五世紀に活躍した神学者であり主教です。若い頃は放蕩に身を持ち崩したと言われますが、母モニカの熱い祈りとイタリア・ミラノの主教アンブロシウスの影響を受け、ミラノの自宅にいた時、隣家の子どもから「取りて読め」という声を聞き、近くにあったパウロ書簡「ローマの信徒への手紙第十三章13-14節の「主イエスを身にまとえ、肉欲をみたすことに心を向けてはならない」を読んで回心したと言われます。

 私は1960年八月三日生まれですが、翌年の三月二十一日付で、山陰の境復活教会からオーガスチン岡上典夫司祭が福山諸聖徒教会に赴任して来られます。そして四月二日のイースターに福山での最初の洗礼式ということで、岡上先生の洗礼名をいただきました。。
私も青年時代に放蕩に身を持ち崩した(?)時がありましたが、そんな私をまるでルカ伝十五章にある放蕩息子の父親のように優しく接してくださった西川正文司祭(・敬子夫人)も洗礼名はオーガスチンです。