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主教からのメッセージ

アンデレ便り9月号:平和を実現する人

2012年9月1日

 原爆記念日に広島・長崎を訪れた、核を保有する国の人たちは、第一次、第二次大戦では、敵国同士であり、お互いに憎しみを抱いていたという、消しがたい事実があります。この人たちは、原爆の悲惨さを目の当たりにして、二度とこのような悲惨な出来事を起こしてはならないとの思いを新たにしたと思います。しかし、帰国し、核保有を容認する国家のしくみや組織に対して、どれだけ、抵抗することができるのでしょうか。

 もしも、アメリカがヨーロッパと戦争したとして、戦争が泥沼化し、アメリカ大統領は、最後の手段として、親戚や友人が住んでいるヨーロッパに原爆投下を決断できるでしょうか。原爆投下当時、アメリカ人は日本人を「イエロー・モンキー」と呼び、日本人は、アメリカ人や英国人を「鬼畜生」と形容しました。相手を人間以外の存在と見なさない限り、原爆など投下できなかったのです。
  平和をつくりだすためには、キリスト者は祈りを通して、争いのもととなる、傲慢、偏見、差別、ねたみ、憎しみなどによって、どれだけ傷つき、傷つけられたかという、人間の真の罪深さを神の前で認識し、それを悔いることが必要です。人間の罪を抜きにして、人と人との平和の問題を語ることはできないからです。
  イエスは山上の垂訓で、「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。(マタイ5:9)」とおっしゃいました。それを述べる相手は、トルーマン大統領やオバマ大統領のような、時の権力者ではありません。そのような力とは全く無縁なガリラヤの人たち、弟子たちです。しかも、彼らは平和専門家ではありません。専門家でも不可能と思われる真実の平和実現のために、何らかの貢献をしなさいとイエスはおっしゃるのです。イエスは、争いに突き進もうとする、人間が抱く根源的な罪への認識と、その罪の克服こそ、平和をもたらす契機となることを十字架上で訴えたのです。
  教会は、外国の人たちとの交流がもっと必要です。全世界のキリスト者が連帯して平和について真摯な姿勢を持ち、声を上げるとき、核廃絶は将来、必ず実を結ぶことを確信し、広島・長崎の運動を若い世代に継続しなければならないのです。

処方箋の効力は4日間ですよ

 一昨年、昨年の教区会での、厚生部長の厳しい忠告に従い、久方ぶりに健康診断を受けました。血圧以外にはさしたる問題はありませんでしたが、二度の検便で、両方ともに潜血反応があり、「精密検査の要あり」との判定でした。8月4日(土)午前、胃カメラを飲み込みましたが、異常なし。検査の後、8月20日(月)実施の大腸精密検査のため、事前に飲む薬などを看護師さんが懇切丁寧に説明してくれたのですが、薬購入については何もおっしゃいませんでした。11日(土)、帰宅途中、突然、「検査はもしかして、お盆前の13日だった?」との疑問が脳裏をかすめました。急いで事務所に戻り調べますと、間違いでした。ところが、検査に必要な薬がありません。2日後の13日(月)、自宅近くの薬局に行き、処方箋を出しましたが、「手元にない薬があり、調達次第連絡します」とのこと。車に乗ったとたん、電話が鳴り、「すぐに戻ってください。」 薬剤師さんは申し訳なさそうな顔をして、「この処方箋は有効期限の4日間が過ぎております。お医者さんに連絡して、書き直してくださらなければ、薬は出せません。」
  「処方箋の期限は4日間」という決まりは、看護師さんもいわなかったし、私自身初耳です。病気なら即座に薬局に行きますが、検査ですから、のんびり構えていたのです。早速、病院に電話をいれましたが、受話器からは、「13日から19日までお盆休です。何かありましたら留守電に入れておいてください。」という声が空しく聞こえてくるだけです。病院と日程を調整し、ようやく、この日を決めましたので、変更した場合、検査がいつになるかわかりません。何らかの異常が大腸にあることを予感しておりましたので、何とかしてこの日に検査を受けたいのです。教区事務所近くの薬局でも、「期限切れの処方箋では、薬は出せません」というつれない返事。近くの総合病院に駆け込みましたが、いくら事情を説明しても、らちがあきません。次の日、3つの総合病院にあたりましたが、門前払いです。
  検査前々日の18日(土)、かかりつけの医者に、一縷の望みを託しました。先生に事情を説明しましたが、「検査を延ばすしかないでしょう。血圧を測りましょう」。ベッドに横になりますと、先生も事情が次第に飲み込めてきたのでしょうか。「前日まで必要な薬の処方箋を書きましょう。これらの薬は総合病院近くの薬局でないと置いていないと思いますが、今日は土曜日で、大きな病院はお休みです。」
  先生の言う通り、大学病院近くの薬局はすべて閉店です。残された時間は約1時間。毎朝通る、新神戸駅近くのビルに病院が3、4入っており、ひょっとして、薬を調達することができるかもしれません。車をペテロ教会に放置し、急ぎ足で薬局へ。しかし、その薬局には3つの薬が不足しており、審査当日しか手に入りません。「私どもの系列で、阪神岩屋駅南に内科専門の薬局があります。もしかしたら、処方できるかもしれません。日曜日午前中もやっています。」 12時前、この薬局に至り、処方箋を提出。やはり、3つの薬が手元になく、月曜日なら大丈夫だという返事。「どうしても、明日夕方までに欲しいのです。何とかしてください。お願いします。」 薬剤師さんも根負けし、製薬会社に連絡してくれましたが、最後の薬の用意はないとのこと。「念のため、もう1社にあったてみます。」その会社に目的の薬があったのです。
 20日(月)午後、大腸にカメラが入りました。モニター画面では、カメラが奥へ奥へと進んでいきすが、小さなポリープを発見、糸のようなものがするすると出てきて、切除しました。6年前の検査では一つも存在しなかった1センチ前後のポリープが、4つも育っておりました。不摂生の結果です。ポリープ除去によって、体に関してだけは、教区の皆様に迷惑をおかけすることなく、任期まで務めを全うすることができるのでしょうか。